ブドウの分類と育成サイクル
ブドウ品種
●欧・中東系種
ヴィティス・ヴィニフェラ
フィロキセラに耐性を持たない。乾燥した気候に適応。雨には弱い。
●北米系種
ヴィティス・ラブルスカ
湿った気候に対応。耐病性も強い。
Foxy flavor(フォクシーフレーバー)と呼ばれる独特な香りを持つ
ヴィティス・リパリア
ヴィティス・ルペストリス ⇒名前だけ覚える
ヴィティス・ベルランディエリ
●アジア系種
ヴィティス・アムレンシス
ヴィティス・コワニティ→日本で自生
ヴィニフェラとラブルスカの交雑品種としてデラウェアや巨峰、マスカットベーリーAがある
ブドウの実の構造
●ブドウの実の構造
・果肉Pulpe(ピュルプ) 果汁Jus(ジュ)
多い順に酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、ブドウ酸
・種子Pepin(ペパン)
カテキン酸、ケルセチン、プロシアニジン、タンニン
・果皮Pellicule(ペリキュル)
アントシアニン類、フラボノイドリスベラトロール
※最も糖度が高い部分は?
果皮の内側
※最も酸が高い部分は?
種子の間
出題のポイント:糖度、酸、タンニン、酒石酸が多く含まれる
ブドウの構造はどこかを抑えること。
ブドウの生育サイクルと作業工程(北半球の場合)
①落葉期・休眠期 12月~2月
●ブドウ樹の変化
・樹液の溢出
(仏:Pleursプルール…活動を始めた樹液が、剪定した枝の先から涙のようにしたたる。
●作業
・土寄せ(仏:Buttageビュタージュ …根本に土を集め、寒さから樹を守る。
・剪定(仏:Tailleタイユ…休眠期の剪定によって芽の数が決まり、大まかな収穫量が決定される。
②発芽期 3月~5月
●ブドウ樹の変化
・萌芽(仏:Débourrementデブールマン…寒冷地では水をまき、芽を氷に包んで春の霜から守る。
・展葉てんよう(仏:Feuillasionフイエゾン
・つぼみ(仏:Bourgeon à Fleursブルジョン・ア・フルール
●作業
・畝うねくずし(仏:Débuttageデビュタージュ 土寄せしたところをならす。
③開花期 6月~8月
●ブドウ樹の変化
・開花(仏:Floraisonフロレゾン
・結実(仏:Nouaisonヌエゾン
・色づき(仏:Vérasisonヴェレゾン 約40日で成熟したブドウになります。
●作業
・芽かき…不要なわき芽を抜き取ること。
・新梢の固定(仏:Accolageアコラージュ新しく伸びた枝を、紐や針金を使い固定する。
・夏季剪定(仏:Rognageロニャージュ 余分な枝、葉、房などを除去する。
⑤収穫期 9月~11月
●ブドウ樹の変化
・成熟(仏:マチュリテ
●作業
・収穫(仏:Vendangeヴァンダンジュ果実の糖度、酸度の確認により収穫。開花から約100日後に行われる。
出題のポイント:大まかな年間サイクルを抑え、
ブドウの樹の変化はフランス語での出題がほとんどなので
スペルを見てわかるようにしておくこと。(書けなくても良い!)
ブドウ栽培に関する条件
●気温
・年間平均気温10~20℃(ワイン用ブドウは10~16℃)
・年間平均気温は9℃以上
・開花期→15~25℃ 成熟期は20~25℃
※一日の温度差があるほうが良い!
●緯度
北緯・南緯30~50℃
●その他
育成期間の日照量 1000~1500時間
年間降雨量 500~900mm