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チリのプロフィール

日本のチリワインの輸入量は2018年は合計704万ケースで第1位を継続している。
理由としては2007年に締結された経済連携協定に基ずく関税率の逓減で、決して安かろう悪かろうではない。
2019年2月日欧EPAが結ばれ、EUワインの関税もチリワインと同様にゼロになった。
関税のかかるアメリカ、オーストラリア、南アフリカなどのワインより有利な立場にあることに変わりはない。
南緯27~40度、地中海性気候、寒流のフンボルト海流、南北1400㎞に細長く広がるブドウ栽培地域。隣国であるアルゼンチンとの国境は6000m級の山が連なるアンデス山脈

チリの歴史

■16世紀半ば
 スペインのカトリック伝道者がパイス種を植えたことで始まる。
 フランシスコデアギーレのブドウ畑がチリで最初のもの
■1818年
 スペインから独立
■1830年
 クロードゲイを招聘し、パイスに代わるワイン用のブドウを栽培企画する
■1852年
 シルベストレオチャガビアがフランスからボルドー系のブドウの苗木を輸入し植える
■19世紀後半
 栽培醸造の技術者をフランスから招聘し本格的なワイン造りがスタートする。
■19世紀末
 フィロキセラの被害がないチリに続々と生産者が移住してくる
■1889年
 パリ万博博覧会でチリワインの品質が評判になる。
■20世紀
 イタリアから大量生産に適した栽培技術(パラール=棚栽培)が導入される。
 南部パイスの栽培方法はコンセプシオン近郊の非灌漑地(セカノインテリオール)での株仕立て(エンパソ)から、マウレやイタタなどの平地での棚栽培・フラッド灌漑で生産されるものが主流となった
■1979年
 スペインのミゲルトーレス社が最新の醸造機器と技術を導入する。
■1980~1990年代
 ヴァラエタルワインブーム時に大量のカベルネソーヴィニヨンはあったが、シャルドネは全くなかった
最近になりテロワールをコンセプトにしたワイン造りが盛んにおこなわれている。

チリの気候風土

チリでは一般的に乾燥状態が続くことから菌類の病気にかからず、東西南北を自然の要塞で囲まれていることからフィロキセラを寄せ付けず被害がない
農業省農牧庁(SAG)の植物検疫は厳しく、新品種を輸入する際にはウィルスチェックを行うことが義務付けられている。
晩春から初秋まで長い乾季が続く地中海性気候で年間降水量は日本の3分の1。降水量が少ないため灌漑を必要としている地域が多い。寒流のフンボルト海流が沖を流れている。

伝統的な3種類の灌漑方法

⓵アンデスの雪解け水をためて畝に流すナチュラルイリゲーション
⓶井戸を掘って水を確保するドリップイリゲーション
⓷乾燥が激しい斜面を除いて自然のままに任せて灌水をしないドライファーミング

チリの主なブドウ品種

黒ブドウ
・カベルネソーヴィニヨン
・メルロー
・カルメネール
 長い間メルローと混同されていた品種。1996年にSAGが認証した。

・パイス
 マウレヴァレー、ビオビオヴァレー、イタタヴァレーなどのパイス栽培農家を守るため、行政がパイス再生策を委託した。質の高いスパークリングや軽快な赤ワイン造りに適している。

・カリニャン
 パイスに代わる新品種として1940年代以降にラングドックから持ち込まれた品種。2009年に12ワイナリーがVIGNOという組織を結成したことで話題になった。
VIGNOの製造基準は
⓵樹齢30年以上のブドウを使用
⓶灌漑していない畑で株仕立て(エンバソ)である事
⓷マウレヴァレーのブドウである事
⓸木、アンフォラ、ガラスなど容器で24か月以上熟成したもの。

白ブドウ
・ソーヴィニヨンブラン
・シャルドネ

チリの原産地管理法

チリワインは農業省農牧庁(SAG)が管理している。自国産のワインを原産地呼称ワイン(DO)、原産地呼称がないワイン、テーブルワインの3つのカテゴリに分類してラベル表記を規定している。原産地、ブドウ品種、収穫年を表記する際にはそれぞれ原産地、同一品種、同一収穫年のブドウを75%以上使用しなければならない。なお、DOはチリ国内で瓶詰めされたワインに限られる。

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ワイン産地と特徴

コキンボ地域

①エルキヴァレー
②リマリヴァレー
③チョアパヴァレー

 アコンカグア地域

④アコンカグアヴァレー
⑤カサブランカヴァレー
⑥サンアントニオヴァレー

 セントラルヴァレー地域

⑦マイポヴァレー
⑧カチャポアルヴァレー
⑨コルチャグアヴァレー
⑩クリオヴァレー
⑪マウレヴァレー

 サウス地域

⑫イタタヴァレー
⑬ビオビオヴァレー
⑭マジェコヴァレー

 新しい原産地呼称表示の採用

北から南に向かって国土を水平に切断して分けるよりも、東西に垂直に区分した方が土地の共通項が見えてくる考え方。 栽培地を北から南に区分で分けていっても、州内の海岸に面した栽培地をコスタ、海岸山脈とアンデス山脈の間の平地をエントレコルディリェラス、アンデス山脈側の斜面をアンデスと分ける。気候に違いがあるため、同じ州内でも生産されるワインに現れる特徴が大きく異なる。逆に、1,000km離れている州でも、例えば同じコスタで生産されたワインには分かりやすい似た特徴が現れる。このことから従来の原産地呼称であるDO名の後に続いて、コスタなどの表記が認められるようになった。またアンデス山から毎朝吹き降ろす風をラコという。

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