スペイン南部地方とシェリー

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スペイン南部のプロフィール

アンダルシア州
州都はセビーリャ。
711年から約8世紀の間イスラム教徒の王朝が置かれた。
1492年にスペイン王国に統一される。
主要ブドウ品種は白ブドウのパロミノ、ペドロ ヒメネス、モスカテル。
黒ブドウはガルナッチャ、テンプラニーリョ。

スペイン南部の主要DO

・マラガMalaga
 ピカソの出身地としても有名な地中海沿岸のリゾート地。
 マラガのワインはイギリスでは「マウンテン」「サック」と呼ばれていた。
 現在はペドロヒメネスとモナストレルから様々なタイプのスティルワイン、
 酒精強化ワインがつくられている。

・モンティーリャモリーレス
 アンダルシア州中央部の産地。
 糖度の高いペドロヒメネスを主体にアルコール度数の高いスティルワインを造り
 酒精強化の必要がなくソレラシステムで熟成させる。
 シェリー同様いろいろなタイプのワインを生みます。

・へレス ケレス シェリー&マンサニーリャ サンルーカル バラメーダ
 シェリーはアンダルシア州へレス デ ラ フロンテラ周辺でつくられる酒精強化ワイン。
 ソレラシステムという独特な熟成方法から様々なタイプのワインがつくられる。
 シェリーは英語名でスペイン語ではヴィノデへレスという。

シェリー

シェリーの歴史

8世紀初頭にムスリムによるイベリア半島の支配が始まったころへレスは「シュリシュ」と呼ばれ、これがシェリーの語源といわれている。
商人たちが帆船に大量のシェリーを積み込み、世界中を廻っていたころ各地で戦争が勃発。
この頃は単なる酒精強化ワインにすぎなかった。
戦争の影響により売り手がなくなり、過剰在庫となったシェリーは樽に入ったまま倉庫にどんどん積まれて行きました。
一番古くて先に売りたいシェリーは一番下に積まれているため、樽の移動ではなく中身のみ移動されるようになります。
それが現在のソレラシステムと言う独特な熟成方法が生まれた背景となっている。

気候風土とブドウ品種

大西洋から吹く低温高湿のポニエンテPonienteという風と内陸から吹く高温低湿のレバンテと言う風が吹いている。
アルバリサという炭酸カルシウムの含有量が高い真っ白な土壌は多孔性で水分保持能力が高い。
降った雨を溜めておき、雨の降らない夏に水分を供給することができる。
辛口のシェリーはパロミノから造られ、甘口はペドロヒメネスやモスカテルから造られる。

シェリーのタイプ 

タイプ色合い味わい・特徴
フィノFino淡い麦わら色シャープな辛口
マンサニーリャManzanilla淡い麦わら色辛口、海の近くで生産され塩味を感じる
アマンティリャードAmontillado琥珀色シャープな辛口、フロールが消失した後そのまま熟成したもの
オロロソOloroso琥珀色~マホガニー色やや甘みを感じる辛口、香り豊かでフルボディ
パロ コルタドPalo Cortado琥珀色~マホガニー色辛口、アモンティリャードの香りとオロロソの風味をもつ

 シェリーの造り方

 辛口 
 パロミノを22~26度で発酵しアルコール度11~12%の辛口ワインを造る。
 澱を沈ませ、ワインの表面にフロールFlorと呼ばれる産膜酵母が発生する。
 
・フィノ
 フロールの下で酸化しないで熟成させるのがフィノ。

・マンサニーリャ
 フィノと同じ造り方でサンルーカル デ バラメーダに限定で造られるものがマンサニーリャ。    マンサニーリャはかすかに塩味を感じるものがある。  

・アモンティリャード
 フロールを消失させて酸化熟成したものはアモンティリャード。
 アモンティリャードはフィノとオロロソの中間の風味をだす。

・オロロソ
 オロロソは酒精強化にてアルコール度数は17度以上に高められてから造る。
 そのためフロールが付かずに酸化しながら熟成するものがオロロソ。
   
・パロ コルタゴ
 アモンティリャードの香りとオロロソのボディを併せ持つもの希少なもの

※極甘口のモスカテルとペドロヒメネスがある。

※極甘口と辛口の中間の甘さとしてドライ、ペイルクリーム、ミディアム、クリームがある。 

ソレラシステム

まずソレラと呼ばれる最下層の最も熟成が進んだ樽のワインを一定量残して抜き取りして出荷(サカ)する。
抜き取られた分は第一クリアデラから補充(ロシオ)される。これを繰り返し、ソブレタブラに入ってる最も若いワインを最上段のクリアデラの樽に補充して熟成期間と品質を均一化する。

熟成による分類

 熟成期間認定シェリー  
・平均熟成20年以上のシェリー…VOS(Very Old Sherry)
・平均熟成30年以上のシェリー…VORS(Very Old Rare Sherry)  

・熟成年数表示シェリー…平均12年もしくは15年熟成のシェリー  

・アニャダAnada…クリアデラとソレラシステムを使用せず、
         単一収穫年のワインを同じ樽で長期熟成したもの。

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