栽培地域のゾーン区分
アメリン&ウインクラー博士によるワイン産地の気候区分
アメリカのアメリン博士とウインクラー博士が
世界のワイン産地の気候区分を定めたものです。
あまり一般的なものとはいえず、
彼ら独自の計算方式によって決められたものです。
ソムリエ試験では必ずと言っていいほど出題されるところなので要チェックです。
では、その独自の計算方式とは何か?
それは「度日」という単位を使うものです。
ブドウの生育期に相当する4月1日から10月31日までの1日ごとの気温を測定し、
華氏50℃(摂氏10℃)を上回った日について、その温度差を合計したものです。
これによって、その土地の気候を区分しています。
例えば、4月1日の気温は華氏46℃だとします。
この日は50度を下回りますので、数字は0。
翌日の4月2日の気温が華氏55℃だとします。
すると50℃を5℃上回っているので、+5となります。
さらに4月3日の気温が華氏51℃だとすると、+1となり、
これを前日までの数値である+5に加えます。
このように計算をしていき、最終日の10月31日までの数値を出すわけです。
それによって分けられた気候区分はregionⅠ~regionⅤの5段階に分けられました。
覚え方:まず覚えたいのがregionⅢ!
コートデュローヌとイタリアの中部、
日本の山形は三が入ってるから覚えやすいですね。
あとはアメリカのサンベニートも
試験的には出るので三で覚えてください。
regionⅢを中心に北部はregionⅠからⅡになり
南部はregionⅣからⅤになります。
計算式は出ないので地域を
地図を想像しながらイメージで覚えてください。
世界的なワイン産地における主な気候区分
・大陸性気候…気温較差が激しい ブルゴーニュ、中央・東ヨーロッパ
・海洋性気候…海の影響により気温較差はあまりない
降水量が多く湿度も高め
ボルドー、クナワラ(オーストラリア)
・地中海性気候…温暖で乾燥
夏は日照に恵まれ乾燥 冬は穏やかで雨量は多い
地中海沿岸エリア、オーストラリア、カリフォルニア、チリ
・山地気候…気温が低く天候の変化が激しい
山梨、長野、ジュラ・サヴォア
気候区分に関しては各国の説明ページで気候区分を覚えるべきです。