スロヴェニア
ソムリエ試験において勉強の範囲は狭いながらも
必ず出題される範囲なのでしっかりと抑えておけば加点は間違いない範囲です!
暗記とまではいかずイメージで覚えちゃえましょう!
スロヴェニアのプロフィール
1991年、旧ユーゴスラビア北部からクロアチアとともに独立した国。
2004年にはEUに加盟した。
西にはアドリア海、北にはアルプス山脈、東にはハンガリー平原がある。
北緯はボルドーとほぼ同じでワイン生産量は68%が白ワインを占める。
また赤の大部分は地中海気候のプリモルスカ地域でつくられる。
主なブドウ品種
国際品種、土着品種含めて48種類もの品種が栽培されている。
品種別栽培面積は
1位:白ブドウのラシュキリースリング
2位:赤のレフォシュク
ワイン法と品質分類
2008年、EUの基準に基づきPGI、PDOが導入された。
■PGI(地理的表示保護)
3地域のいずれか①地域のブドウを85%以上使用
■PDO(原産地呼称保護)
全生産の約7割を生産している。
1.Kakavostno vino ZGP カコヴォストノヴィノZGP…統制保証原産地産上級ワイン
補酸、減酸は禁止
2.Vrhunko vino ZGP ヴルフンスコヴィノZGP…統制保証原産地産最上級ワイン
補糖、補酸、減酸は禁止
3.PTP(統制保証原産地伝統的ワイン)
ZGPのなかでも伝統的に造られているワイン
●甘口ワインは過度に完熟させて造られ、ドイツのようにプレディカーツワインと呼ばれ、クオリティワインだけが更に、伝統的にその表記が許されている。
・ Suhi jagodni izbor スヒヤゴドニイズボール(貴腐・トロッケンベーレンアウスレーゼ)
・ Ledeno vinoレデノヴィノ (アイスワイン)
・ Jagodni izbor ヤゴドニイズボール(粒セレクション・ベーレンアウスレーゼ)
・ Izbor イズボール(房セレクション・アウスレーゼ)
・ Pozna trgatev ポズナトゥルガテウ(遅摘み・シュペトレーゼ)
ワイン産地と特徴
■プリモルスカ地域
スロヴェニアでは一番温暖な地域で赤ワインの生産が46%。
ブルダ地区はイタリアのDOCコッリオ(フリウリ州)に隣接。
スロヴェニアのトスカーナと呼ばれるほどに国際的に評価の高いワインが多い。
品種のレフォシュクが有名。
■ポドラウイエ地域
スロヴェニア最大の生産地域。
隣接するオーストリアやドイツの影響を受けてスパークリングワインやアイスワイン、アロマティックな白ワインが主流。
■ポサウイエ地域
複数品種をブレンドするワインを多く産出する。
軽くてフレッシュでアルコール度が控えめのロゼや白ワインが中心に産出する。
ドレニスカ地区のツヴィチェックというロゼワインが代表的である。