モルドバ共和国

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モルドバ

ソムリエの勉強をしている方は、ソムリエ教本の重さと情報量の多さに嫌気がさす方もいらっしゃるでしょう。
そこでソムリエ教本をグッと要点だけまとめました、今回は【モルドバ編】。
約1時間もかけて読んでいただければソムリエ試験におけるモルドバについて理解を深め、
1点は確実に加点できる内容にまとめました。一緒に勉強していきましょう。

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モルドバってどんな国?

ウクライナとルーマニアに国境を接し、黒海の西に面した小国モルドバ。葡萄栽培に適する起伏に富んだ丘陵地に恵まれ、紀元前3000年以上前からワイン造りが行われてきた。

フェテスカ・レガラなど在来種を中心に育てられているが、近年はカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど国際品種にも力が入れられており、豊かな果実味を持った良質ワインが生み出されている。

ヨーロッパの王室に愛飲され始めた事をきっかけに「王室御用達ワイナリー」と呼ばれる造り手も誕生し、国際的に注目度が高まっているワイン産地。

モルドバ共和国のプロフィールと歴史と気候風土

■1991年
ソ連の崩壊とともに独立した国。穏やかな大陸性気候。
土壌の75%は国土(チェルゼム)、他には灰白土(ポドゾル)も一部で存在している。

■15世紀 ワイン造りが盛んになる。
 ソ連から独立後も大半のワインはロシアを含む旧ソ連国に輸出している。
■1994年 「ワイン・ブドウ法」が制定される
■2006年 EUなどの国際基準を考慮した新しい「ブドウ・ワイン法」を導入する。
同年、ロシアは突如モルドバワインの輸入を禁止し、その結果ワインはだぶつき、ワイナリーの数々が破たんした。
現在は西ヨーロッパやアメリカを輸出先として高品質ワイン造りに力を入れている。

主なブドウ品種

■フェテアスカ・アルバ
 モルドバ公国原産の白ブドウ品種。
 明るい色調でフレッシュで果実や花の香りが豊かなアロマティック品種。
 味わいは軽やかでスパークリングワインに使用されることも多い。

■フェテアスカ・レガーラ
 「高貴な乙女」という意味する品種。
 フェテアスカ・アルバと比べてボディがしっかりとしている。

■ヴィオリカ
 モルドバで1969年に開発された白ブドウ品種。セイベル13666とアレアティコの交配品種

■フェテアスカ・ネアグラ
 「黒い乙女」という意味する品種。
 果実にが豊かで樽との相性も良く高品質なワインになる。

■ララ・ネアグラ
 ララは「貴重」という意味。
 エレガントでかわいらしいイチゴのような果実の香りが特徴。

ワイン産地と特徴

①中央部コドゥルはルーマニア語で森林地帯を意味する。
 白ブドウが70%を占める
 巨大な地下セラーのクリコヴァが有名。

②南東部シュテフェンヴォダ
 ララネアグラが一番多く栽培されている

③南西部ヴァルル・ルイ・トラヤン
 赤ワインが60%を占め、デザートワインでも有名。

※ディヴィン
 モルドバ全域で許されているブランデー
 2回蒸留し、最低でも3年間オーク樽で熟成されることが条件でつくられるブランデー

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