クロアチア
クロアチアは、観光国として多くの外国人が訪ねてくることから、フレンドリーでおもてなし好きな一面がある国と言われています。旅行者が道で迷っていると気さくに声をかけてくれたりと、安心して旅ができそうです。ジブリ映画の「紅の豚」や「魔女の宅急便」の舞台として知られています。
クロアチアのプロフィール
「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」
と言われた旧ユーゴスラビアからスロヴェニアとともに1991年に独立した国。
■ダルマチア地方:1,000を超える島々で食文化はイタリアに影響されている
■イストラ地方:山や海の食材に恵まれ、トリュフや牡蠣の産地。
■中央クロアチア地方:「ザグレブスカロップ」のカツレツはオーストリアの「ウィンナーシュニッツケル」ととても似ている。ミラノ風カツレツをイメージするとそんな感じです。
■スラヴォニア地方:食文化はハンガリー料理に近く、パプリカを使用したシチュー「グラーシュ」がよく食べられている。
白ワインを炭酸水で割ったのも「ゲミシュト」や赤ワインを水で割ったもの「ベヴァンダ」がある。
クロアチアワインの歴史
1995年
イストラでワイン生産者による協会(Vinistra)が発足された。
1996年
ブドウ栽培とワイン醸造学の研究所が設立された
2010年
商工会議所がワイナリー協会を立ち上げた。
気候風土とブドウ品種
ダルマチア沿岸部およびイストラは温暖な地中海気候
内陸部は寒暖差が激しく、夏は暑く冬は厳しい寒さを大陸性気候
白ブドウ
・グラシェヴィナ(ヴェルシュリースリング)
・マルヴァジア
※グラシェヴィナは全体の31.4%を占める
黒ブドウ
・プラヴァッツマリ
・ポルトギザッツ(ポルトギーザー)
・フランコヴカ(ブラウフレンキッシュ)
※プラヴァッツマリ=トリビドラグ×ドブリチッチの交配品種
ワイン法と品質分類
EUの原産地呼称保護PDOに基づき3つのリージョン、12のサブリージョンが存在する
上級ワインは以下の2つにまとめられる。
政府の審査委員会による厳しい評価で一定以上の評価を受ける必要がある。
①クヴァリテーロヴィノコントロリラーノボデュリエトロ
統制保証原産地産上級ワイン
②ヴンフンスコヴィノコントロリラーノボデュリエトロ
統制保証原産地産最上級ワイン
重要ワインの産地と特徴
■大陸東部 スラヴォニア:最大規模の生産地。グラシェヴィナが代表品種。アイスワインで国際的に評価されている。 ■大陸西部 プリゴリエビロゴラ:首都ザグレブを有し、ハンガリーと国境を接する生産地 ザゴリエメジュムリエ:メジュムリスケゴリチェは最高の畑でこの地の代表ワインはプシペル。 プレシヴィツァ:クロアチア版のボージョレヌーヴォーともいえるポルトギザッツの新酒が有名。 サモボール地区では伝統的な方式でアロマティック品種の甘口ワインベルメットが造られる。 ■沿岸部 フルヴァツカイストラ:クロアチア最大の産地の一つ。マルヴァジアとテランが代表する2つの品種。