南西地方
フランスの中でもなかなか馴染みの薄いと思われる南西地区ですが、
試験にあたっては1点は出題されるであろう地域です、
また範囲としては広くないので覚えてしまえば必ず加点できるので一緒に覚えていきましょう。
120近いとも言われる土着品種の宝庫。
ボルドー地方の南東に広がるフランス南西部は
フォアグラやトリュフなどの食材の産地としても有名。
ボルドータイプの赤ワインのほか、
土着品種からこの地ならではの個性豊かなワインがつくられている。
西部は穏やかな海洋性気候、温暖でやや湿度が高い。
春には雨が多く降るが、秋には晴天に恵まれて乾燥する。
北西部は大陸性気候の影響を受ける、冬の気候は特徴が顕著に表れる。
南に下るにつれて地中海性気候が強まり、夏の平野部は暑く乾燥している。
AOCは51%でIGPとほぼ同数の生産量だが、
AOPのうち赤・ロゼは73%、白は27%
IGPのうち赤・ロゼは35%、白は65%です。
主要ブドウ品種
白ブドウ
・セミヨンSemillon
・ソーヴィニヨンブランSauvignon Blanc
・ミュカデルMuscadelle
・モーザックMauzac
・プティマンサンPetit Manseng
・グロマンサンGros Manseng
黒ブドウ
・カベルネフランCabernet Franc
・マルベックMalbec
・タナTannat
・ネグレットNegrette
・フェール セルヴァドゥFer Servadou
地区別主要AOC
ベルジュラック地区
ボルドーに近いため、ボルドー品種にてワインが造られている
主要A.O.C
ベルジュラックBergerac 赤白ロゼ
モンラヴェルMontravel 赤白
ペルシャマンPecharmant 赤のみ
ソーシャニャックSaussignac 甘口白
モンバジャックMonbazillac 甘口白
ガロンヌ地区
ガロンヌ川沿いにトゥールーズまで広がる地区。
最もボルドーから離れたフロントンでは
土着品種のネグレトを主要品種としている。
主要A.O.C
コート・デュ・マルマンデCotes du Marmandais 赤・ロゼ・辛口白
フロントンFronton赤・ロゼ ※赤はネグレト使用
ロット川流域
ロット川沿いに広がるのがカオール、それよりも南の位置にあるタルン川沿い
主要A.O.C
カオールCahors 赤のみ ※コット(マルベック)使用
マルシヤックMarcillac 赤・ロゼ
ガスコーニュ&バスク地方
主要A.O.C
マディランMadiran 赤のみ ※タナからつくられる
ジュラソンJurancon 甘口白
ジュラソン・セックJurancon Sec 辛口白 ※プティ・マンサンとグロ・マンサンが主体
イルレギIrouleguy 赤・ロゼ・辛口白
リムーザン地区
主要AOC
コレーズCorreze 赤のみ 2017年に昇格。カベルネフラン50%以上使用