ポルトガル

旧世界

ポルトガル

あなたにオススメ

ポルトガルのプロフィール

世界のコルクの約半分を生産、アモチン社は世界を代表するコルクメーカーとして君臨している。
水産業が盛んで有名なのはイワシ。
米の消費量がヨーロッパで最多を誇る。
世界3大酒精強化ワインのポートとマディラはどちらもポルトガルで作られる。もう一つのシェリーはスペイン。
16世紀…南蛮貿易によって織田信長が好んで飲んだ珍蛇酒ちんたしゅはポルトガルの赤ワインでヴィーニョティントのティントがチンタに変わったという説がある。

1703年…イギリスとの通商条約のメシュエン条約が締結し、イギリスがポルトガルワインへの関税を引き下げたことにより輸出が拡大した。

1756年…ポートワインの原産地管理法が制定された 南北に560㎞、東西に160㎞と小さな国で多彩な気候や土壌を持っている。 北西部は比較的涼しい海洋性気候、南に下がるにつれて温暖な地中海性気候になる。

 ポルトガルの主なブドウ品種

白ブドウ
・フェルナンピレス
・ロウレイロ
・アリント
・アルヴァリーニョ

黒ブドウ
・アラゴネス=ティンタロリス
・テンプラニーリョ
・トウリガフランカ
・トウリガナショナル
・バガ

 ワイン法と品質分類

1756年 ポートワインの原産地管理法が制定 1986年 EU加盟に伴ってワイン法が整備される 2008年 EUワイン法が改定され、現在に至る 2014年 VRは14、DOCが31

EUの分類ポルトガルの分類
DOP…原産地名称保護ワインDOC…原産地名称保護
IGP…地理的表示保護ワインVR…地理的表示保護
ヴィーニョデミサ…テーブルワインVinho…地理的表示なしワイン
あなたにオススメ

ポルトガルのワインの産地と特徴

⓵ヴィーニョヴェルデ
⓶トラス オス モンテス
⓷ポルト/ドウロ
④バイラーダ
⑤ダォン
⑥コラーレス
⑦カルカヴェロス
⑧テージョ
⑨セトゥーバル
⑩マデイラ
⑪ピコ

ポルトガル北部

●ミーニョ  
ポルトガルのブドウ収穫の1/8を占め、栽培面積の14%を占める。
国の北西部に位置しスペインの国境となるミーニョ川一帯に広がる産地。  
9つのサブゾーンがありアルバニーリョから熟成に耐えられボディもある白ワインが造られる。

①DOCヴィーニヴェルデ Vinho Verde
「緑のワイン」を意味する産地で木に蔦を絡ませるエンフォルカード、木から木へと枝を伸ばすアルジョス、花崗岩の市中に木を絡ませるラマダスといったブドウの仕立て方がある。

●トランスモンターノ
ミーニョ地方東側からスペイン国境の一帯、「山の後ろ」を意味する産地。
②DOCトラスオスモンテスTras os Montes
3つのサブリージョンがある産地。

●デュリエンセDuriense
③DOCポートPorto
ポートワインの種類は、黒ブドウから造るレッドポートと白ブドウから造るホワイトポートの2種類に分けられる。 レッドポートはルビータイプとトウニータイプに分けられる。また黒ブドウを低温で短時間スキンコンタクトするロゼポートがある。 ノーマルタイプとスペシャルタイプがあるのでこれから見ていきます。

ノーマルタイプ
タイプ色合い原料備考
ルビータイプルビー色黒ブドウ平均3年の樽熟成
トウニ―タイプ黄褐色黒ブドウ小さい樽で熟成、酸化が進みワインが黄褐色になる
ホワイトタイプ白色白ブドウ低温発酵で通常より発酵が長い
スペシャルタイプ
名称タイプ備考
ヴィンテージポートルビー収穫から2年目の7月~3年目の6月までに瓶詰め
レイト ボトルド ヴィンテージポートルビー収穫から4年目の7月~6年目の年末までに瓶詰め
熟成年数表記トウニーポートトウニー樽熟年数は10.20.30.40年、樽熟年数表示と共に瓶詰め時も記載
コリェイタトウニー収穫から7年目~瓶詰め
ライトドライホワイトポートホワイト低温発酵が長く比較的辛口

③DOC ドウロDouro
2003年結成のドウロボーイズと呼ばれる5人組が赤ワインの産地として、世界の注目を集めている。 ブドウ栽培地域はDOCポートと同じだが品種はポートよりも幅広い。 ドウロ・スペリオールのドウロ川左岸で生産されるバルカヴェーリャは「幻のポルトガルワイン」とされている。 DOC DOCドウロとしての瓶詰め許可は赤ワインは収穫翌年の5月15日~ 白ロゼワインは収穫年の11月15日~になる。

ポルトガル北部

●ベイラアトランティコ
④DOC バイラーダ
 粘土質の土壌の多い所。バイラーダの名前の由来は粘土Barroという意味の地区Bairroに由来する。生産量の85%は赤ワインでバガが主要品種。

●テラス ド ダォン 標高200~700mの丘陵地帯。複数の山脈に囲まれることにより、大陸の嵐などから保護されている産地。
⑤DOCダォンDao
赤ワインが約8割でトウリガナショナル種主体、またはエンクルザード種を使った白ワイン。

●リスボン
⑥DOC コラーレス 白はマルヴァジアをベースに赤はラミスコを使う。フィロキセラから守られた接木をしない樹木が今も健在する。
⑦DOC カルカヴェロス 古くから甘口の酒精強化ワインの産地
⑧DOC テージョ 砂質土壌のシャルネッカと粘土質と石灰質土壌を主体とするバイロのエリア。

ポルトガル南部

●ペニンシュラ デ セトゥーバル
⑨DOC セトゥーバル 黒と白のモスカテルを果皮とともに醸造し醸し、18カ月以上オーク樽で熟成する酒精強化ワインが主体

※アレンテジャーノ  世界有数のコルク産地として知られている。

 ポルトガル諸島

●テレス マデイレンセス
首都リスボンの南西の1000kmの大西洋上にあり「航海王エンリケ」によって開発された地域。
サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドの出身地として知られている。
⑩DOCマデイラMadeira
主に白ブドウ品種を原料として甘口から辛口まで様々なタイプのワインが造られているマデイラは3年以上の樽熟成が必要でユニークな製造をする酒精強化ワイン。

 マデイラの製造方法

アルコール96%のグレープスピリッツを加えて酒精強化した後、加熱熟成し独特のフレーバーを付与する。 加熱されたワインはその後の3~4週間かけてゆっくり冷却される。 出来上がるアルコールは17~22%

加熱方法は以下の2通り
・カンテイロ  倉庫のガラス窓のある屋根裏部屋や屋根の薄い専用倉庫に樽を並べ、天然の太陽熱を庫内に取り込み、室内を高温にしてワインを熟成させる。高級品向けで、太陽光を利用した天然の加熱熟成法。

・エストゥファ  3年熟成などのスタンダードタイプに使われる、タンクの内部または外周に通した管の中に湯を循環させてタンク内のワインを温める方法、50度前後で最低3カ月加熱する。

 

 ブドウ品種と味わい
ブドウ品種使用ブドウ味わい特徴
セルシアル辛口冷涼地向き
ヴェルデーリョ白 中辛口涼しい北部
ボアル白 中辛口温かい南部
マルヴァジア白 甘口海岸沿いの暑い産地
テランテス白 高級品で繊細収穫量は極少
ティンタ ネグレ モーレブレンド用収穫量は全体の80%

●アソーレス 首都リスボンから西に約1500kmの大西洋上の9つの群島からなる。
⑪DOC ピコ  
アソーレス諸島で2番目に大きい火山島。
強い潮風からブドウ樹を守るために溶岩石で造られたクライス。  

旧世界
あなたにオススメ
ソムリエ・sakediploma試験過去問から紐解く要点
タイトルとURLをコピーしました