ジュラ・サヴォワ地方
フランスのなかでも覚えやすい地域で合格率アップに向けての
加点には欠かせない範囲。
覚えるべきポイントにはマーキングしております。
ジュラ地方
フランス東部の、ジュラ山脈の西に位置する地方
ジュラ紀にこの地方に分布する地質にちなんで呼ばれています。
フランスのワイン産地としては面積最小で
AOCワインの面積栽培は2000ha程度です。
全耕作面積の約15%がビオロジックとしてつくられています。
ヴォンジョーヌやヴァン ド パイユといった個性的なワインが作られている。
生産比率は白ワインが72%と多く、赤ワインとロゼワインは28%です。
歴史
1936年アルボワ、シャトーシャロン、レトワール、コート ド ジュラの
4つのAOCが制定されました。
アルボワはルイパストゥールの出身地です。
覚えるべき!ルイパストゥールの詳細はこちら
気候風土
半大陸性気候で年間平均気温は11~13度
年間降水量は約1150mm
年間の日照時間は1700~1900時間
土壌は多様で、ジュラ紀の前期リアスの灰色泥炭岩が全体の60~65%を占めます。
主要ブドウ品種
白ブドウ
・サヴァニャンSavagnin(ナチュレNature)
ヴァンジョーヌに使用される品種
・シャルドネChardonnay(ムロン ダルボワMelon d’Arbois)
ジュラで最も多く栽培される品種。面積は約50%を占める
黒ブドウ
・プールサールPoulsard
全耕作面積の20~25%を占める
・トゥルソーTrousseau
晩熟なため適地が限られる品種
・ピノノワールPinot Noir
石灰岩の小石の多い土地を好む
主要AOC
・シャトーシャロンChateau Chalon サヴァニャン100%
・レトワールL’Etoile
・コート ド ジュラCotes du Jura
・アルボワArbois ジュラ地方の赤ワインの70%を占める
・アルボワ ピュピヤンArbois Pupillin
・クレマン ド ジュラCremant du Jura 発泡の白と発泡のロゼ
・マクヴァン ド ジュラMacvin du Jura VDLの赤ロゼ白
主要AOCの生産可能色分類
AOC | 赤 | ロゼ | 白 | ジューヌ | パイユ |
シャトーシャロン | ● | ||||
レトワール | ● | ● | ● | ||
コート ド ジュラ | ● | ● | ● | ● | ● |
アルボワ | ● | ● | ● | ● | ● |
アルボワ ピュピヤン | ● | ● | ● | ● | ● |
ヴァンジョーヌとヴァントパイユってなに?
ヴァンジョーヌ(黄ワイン) | ヴィンドパイユ(藁ワイン) | |
味わい | 辛口 | 甘口 |
ブドウ品種 | 完熟のサヴァニャン | 遅摘み、房選りのサヴァニャン、 シャルドネ、トゥルソー、プールサール |
容器 | クラヴランClavelin(620mℓ) | ポPots(375mℓ) |
備考 | コートデュローヌのエルミタージュでも生産 |
ヴァンジョーヌ
白ワインとして醸造され木樽につめられる。収穫翌年から6年目の12月まで(産膜酵母下で60ヶ月)熟成。ウイヤージュはしない。フルール デュ ヴァン(産膜酵母による皮膜)の下で酸化熟成が進み、ワインは徐々に黄色に変わる。出来たワインはクラブランと呼ばれる背の低い620mℓの瓶に詰められる。
ヴァンドパイユ
収穫後のブドウをスノコや藁の上で最低6週間乾燥(パスリヤージュPasserillage)させる。その過程で糖度が高まり、甘口がつくられる。発酵後木樽に詰め、2~5年熟成(うち18カ月以上は木樽)、圧搾から3年は販売不可。容器はポPots(375mℓ)。
サヴォワ地方
サヴォワ地方の東側にはアルプス山脈が位置し
冷涼な気候を反映し、白ワインが全体の70%を占めます。
年間平均降雨量は約1000mm、平均日照時間は約1600時間。
主要ブドウ
白ブドウ
・ジャケールJacquere
・アルテスAltesse(ルーセットRoussette)
・シャスラChasselas
・グランジェGringet
黒ブドウ
・モンデューズMondeuse
ガメイ、ピノノワールなど…
主要AOC
・クレピーCrepy シャスラからつくられる
・セイセルSeyssel アルテス100%でつくられる
・セイセル ムスー シャンパーニュ方式で9ヶ月以上熟成でつくられる