ラングドック・ルーション

ラングドック・ルーション地方

地中海独特の灌木林地帯(ガリック)が広がるラングドック地方はAOC、IGP、Vin全てを含めるとフランス全体の40％占める、フランス最大のワイン産地です。
有機栽培を実践するブドウ畑も多く、世界の有機ブドウ畑の7％を占めています。

ここらへんで知らないブドウ品種やVDNやVDLなどが出てきてモチベーションんを保つのが困難になってきますが一緒に乗り越えていきましょう。

ラングドック地方
・ガール、エール、オード、ピレネーオリエンタル、ロゼール県の５県からなる産地
・IGPの生産量が70％を占め、さらにはフランス全体のIGPワインの80％に相当する。

歴史
1980年高品質のワイン作りを目指し始め、
フィトゥー、サンシニアン、ミネルヴォワ、コルビエールが次々とAOCを取得した。
1997年、カルカッソンヌの城塞都市は「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」としてユネスコの世界遺産に登録された。地中海に面したモンペリエはラングドック・ルーション地区の中心都市である。

気候風土
典型的な地中海性気候、冬は穏やか、夏は暑く乾燥し、雨はほとんど降らない。雨は降っても冬に集中する。トラモンタンと呼ばれる乾いて冷たい風が吹き、ブドウ畑は過度の暑さから守られる。さらには乾燥し、病害のリスクが少ない。

VDNとVDL
VDN：Vin Doux Naturelsヴァンドゥーナチュレ(天然甘口ワイン)
ミュタージュMutage(ブドウ果汁発酵中にアルコール添加し発酵を中止)により果汁の天然糖分を残した甘口ワイン。

VDL：Vin Doux Liqueursヴァンドゥーリキュール(リキュールワイン)
発酵前のブドウ果汁にアルコールを添加し熟成させたワイン。

主要ブドウ品種
白ブドウ
・グルナッシュブランGrenache Blanc
・ヴェルメンティーノVermentino=ロールRolle
・ブールブーランBourboulenc
・モーザックMauzac
・ピクブールブランPiquepoul blanc
・クレレットClairette

黒ブドウ
・グルナッシュGrenache
・ムールヴェードルMourvedre
・シラーSyrah
・カリニャンCarignan
・サンソーCinsault

ラングドックの全域のAOC
・ラングドックLanguedoc
　生産可能色は赤白ロゼでラングドック・ルーションの全域に認められたレジョナルのAOC。

県別ラングドックの主要AOC
エロ―県のAOC
・ピクサンルーPic Saint Loup
・ミュスカ ド フロンティニャンMuscat de Frontignan
・フロンティニャンFrontignan
・ヴァン ド フロンティニャンVin de Frontignan
・ミュスカ ド ミルヴァルMuscat de Mireval
・ミュスカ ド リュネルMuscat de Lunel
・ミュスカ ド サン ジャン ド ミネルヴォワMuscat de St Jean de Minervois

エロ―県とオード県にまたがるAOC
・ミネルヴォワMinervois
・ミネルヴォワ ラ リヴィニエールMinervois La Liviniere

オード県のAOC
・コルビエールCorbieres
・フィトゥーFitou
・リムーLimoux　　
・クレマン ド リムーCremant de Limoux
・ブランケット ド リムーBlanquette de Limoux
・リムー メトード アンセストラルLimoux methode ancestrale

※ピクサンル―=2017年に地理的名称付きラングドックから独立
※フロンティニャン系はVDN、VDLの両方を生産
※ミュスカ系はVDNを生産
※リムーはメルロー主体、クレマンはシャルドネ、ブランケットはモーザック

ルーション地方
主要AOC
・コリウールCollioure
・コート デュ ルーションCotes du Roussillon
・モーリィMaury
・リヴザルトRivesaltes
・ミュスカ ド リヴザルトMuscat de Rivesaltes
・バニュルスBanyuls
・バニュルス グランクリュBanyuls Grand Cru

表でまとめてみます。

ルーション地方のVDNのみのAOC…モーリィ―、リヴザルト、バニュルス