ビール
皆さんにも馴染み深いお酒といえばビールですね。
ソムリエ試験にも必ず1問か2問は出題される範囲です。
ワインの勉強だけでなく世界のビールの種類や
生産、消費、歴史など一緒に見ていきましょう!
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ビールの生産と消費
・生産量:世界のビール生産量約19億ヘクトリットル、ワインの約8倍
・中国が16年連続1位!10年以上増加しているのはインドのみ!
・日本のビールにかかる税率は高率、高額。 アメリカの9倍、ドイツの19倍
・一人当たりの消費量はチェコが1位(183ℓ)、日本は40.1ℓで7位
主原料
・二条大麦の麦芽、ホップ、水
ホップのルプリンの働きで、ビールに苦みと香りを与え、泡もちをよくする。
ビールのタイプ
① 使用する酵母の性質による分類
下面発酵ビール:酵母が沈殿する 上面発酵ビール:酵母が浮き上がる
⓶酵母の除去方法による分類
・熱処理(パストリゼーション)して酵母を除去したビール
・熱処理しないで濾過して酵母を除去したビール:生ビール、ドラフトビール
ラガービールとは?:貯蔵工程で熟成させたビール
黒ビールとは?:濃色の麦芽を原料の一部としたビール
スタウトとは?:濃色の麦芽を原料の一部に使用した、香味の特に強いビール
世界の主なビール
名称 | 発祥 | 発酵分類 | 特徴 |
ピルスナー | チェコ・プルゼニュ | 下面発酵 | 淡色、世界で広く普及、4.0〜5.0度 |
ボック | ドイツ・アインベック | 下面発酵 | バイエルンで発展、6.0〜6.5度 |
エール | イギリス | 上面発酵 | ペールエール(淡色)2.5〜5.5度 |
アルト | ドイツ・デュッセルドルフ | 上面発酵 | 濃色、ホップの香味を強調4.5〜5.5度 |
バイツェン | ドイツ・バイエルン | 上面発酵 | 小麦麦芽を使用、5.0〜5.5度 |
トラピスト | ベルギー・修道院 | 上面発酵 | 濃色、瓶で後発酵、6.0〜10.0度 |
スタウト | イギリス | 上面発酵 | 原料に砂糖が許可され、ギネス、濃厚で苦い4.0〜8.0度 |
ランビック | ベルギー・ブリュッセル | 自然発酵 | 大麦麦芽と小麦を使用、5.0〜6.0度、1~2年自然発酵 |
覚え方①
仮面(下面)の愛(アインベック)が好きな僕(ボック)とチエコが好きなオレンジピール(ピルスナー)。
上辺(上面)でイギリスのスター(スタウト)にエールを送り、
ドイツで(ドイツ:デュッセルドルフ)アル(アルト)バイ(バイツェン)ト。
ベルギーで虎(トラピスト)と自然の中でランニング(ランビック)
覚え方⓶
スター(スタウト)の佐藤(砂糖)が小麦色のバイ(バイツェン)クで自然(発酵)なラン(ランビック)
ビールの歴史
・紀元前4000年以上前:文明とともに古くから親しまれている。
・紀元前1700年代半ば:ハンムラビ法典にビールにかかわる成分法律が制定
・11世紀後半:ホップがビールの品質を大きく改善することが認知され、広く利用される
・1516年(16世紀):ドイツでビール純粋令が定められ、麦芽、ホップ、水以外は使用禁止
・1866年:ルイ・パスツールが低温殺菌法(パストリゼーション)を発明→長期間変質なし
・1873年:リンデがアンモニア冷凍機を発明→四季を通じて醸造可能
・1883年:ハンセンが酵母の純粋培養法を発明→ビールの品質向上
・明治初期:日本でビールが造られるようになる
低温殺菌法、アンモニア冷凍機、酵母の純粋培養法を「ビールの3大発明」という